振っているスイングに比べてボールが力強く飛ばない。力が伝わってないような。。。
今回はそのような悩みに提案する練習メニューです。
トップスピンのフォアハンド編ですが、バックハンドも同様にお試しいただけます。
目次
YouTube動画をご覧ください
41歳の体。。ケガしないように大事に大事にプレーしてます(笑)
なぜ力が伝わらないのか!?
ボールとラケットが当たる「インパクト」の際に、力が伝わる体の形になっているか
①肩のラインより前に手があるか
バランスボールを使った体幹スイングができているかチェックをおすすめします。
テイクバックは胸から上を捻るとGOOD! 腕だけを後ろに引かないように注意します。
腕だけを引くとインパクト時に力の伝わるポジションに手をもって来ずらくなります。
②スクワットのポーズと似ているパワーポジションになっているか
膝がつま先より前に出ていないか。
突っ立った状態でなく、膝が少し曲がり、下半身が少し沈んでいるか。
ラケット面が地面と垂直かどうか
基本的には面が下を向いているとボールにしっかりと当てることができません。
例外としてチャンスボールの決め球はスイングを上から下で叩くことはあります。
基本的なフォアのトップスピンはラケットヘッドの軌道が下から上ですので、面が下を向いているとボールとの当たりがかすれてしまいます。
インパクト時のラケット面は地面と垂直を意識していきます。
叩いてボールをつぶすイメージを持てているか
速いボールを速くボールで返すのはうまいが、ゆっくりなボールを速く返すのが難しいと感じる方
相手ボールのパワーを利用することはいいことですが、それだけでは自分からしっかり打っていくことができません。
チャンスボールを叩くことができない状態となります。
合わせるのが上手いが、自分から打っていけないプレーヤーになってしまいます。
勢いのないボールに対してしっかりと打っていけるようになるとボールをつぶしてコントロールできるようになります。
今回のドライブボレー練習では、相手ボールのパワーが非常に大きいので打ち負けない体の型を作っておけばボールがつぶれる感覚を簡単につかめます。
力強いボールを打てるメリット
ケガの予防になります
力まずにボールを飛ばすことができる ⇒ リラックスしてプレー ⇒ ケガのリスク減少。
野球のピッチャーにも言えるようです。MAX150km/hを出せるようになると130km/hを投げるのに力まずに流られるようになる⇒ケガのリスク減少。
MAX130km/hのピッチャーが130km/h(フルパワー)を投げる状態は力みが生じ、疲労⇒ケガのリスク増加となります。
自分の100%を引き上げる取り組みはケガを減らせる可能性があるということです。
体力をセーブできます
効率よくボールを飛ばせるようになる ⇒ 体力を効率的に使える ⇒ 疲れにくい。
プロのテニスプレーヤーも60~70%くらいのパワーで戦うことが多いといわれます。
手を抜くということではなく、練習していくことで自分の中の60~70%が底上げされレベルアップすることができます。
なぜドライブボレーなのか?
インパクトの衝撃が上がる⇒力を入れるポイントがハッキリする
通常のワンバンド後に打つグランドストロークだと衝撃が少ないので「どこで力を入れていいのかわからい!」ということがあります。
ボレー(ノーバウンド)で衝撃を上げるとインパクトがわかりやすいので、感覚を磨きやすいです。
手打ちでは衝撃に耐えられない
体幹と腕があまり連動していないいわゆる「手打ち」を脱却したいと考えている方は多いと思います。
ノーバウンドでダイレクトにボールを打つと衝撃の強さに理屈抜きで手打ちでは返球できないことを感じることができます。
手首を使いすぎたり、腕力に頼ったりすると疲れやすく、ケガのリスクも高い。コントロールにムラが大きく、ボールに安定感がない状態になります。
打点が適正になる
力が入る打点を考えたとき、「手の位置」は腰から肩あたりまでと思います。
普段のストロークであまりにも低い打点で打っている方は、ドライブボレー練習をすることで力負けを実感し改善につなげやすいという効果も期待できます。
グリップの握りによりますが、体が開き気味の方。
ケガなく練習するための工夫(道具・ケガ予防)
ラケット
【例えば以下2つのラケット】
〇青のラケット(写真の上)100平方インチのウルトラ
△赤のラケット(写真の下)97平方インチのプロスタッフ
面が小さいラケット(97平方インチ以下)はスイートスポット(ボールが楽に飛ぶエリア)が狭く、スイートスポットを外した際、衝撃がダイレクトに体に伝わり手首・肘・肩への負担が上がります。
100平方以上のラケットがおすすめです。もちろんレベルによりますので一概には言えません。
今回の撮影では、プリンスのビースト100を使用しています。
ストリング
▼これはナイロンモノのハイブリッド。ポリエステルをお使いの方はケガするリスクが高いのでお気をつけください。
衝撃を和らげてくれるセッティングがケガなくガンガン練習できます。
ストリングが切れてしまうリスクはありますが、「ナイロンマルチ」は最もオススメです。
今回の撮影では、バボラのアディクション1.30mmを44ポンドで張ったものを使用しています。
テンションは負担を和らげるために2~3ポンド下げて張ると衝撃が減りケガを減らせます。
プレーのボリューム
あまり球数を打つと手首・肘・肩のダメージが大きくなりますので、10分以内くらいを目安に質を重視する考え方でプレーすることをお勧めします。
感覚を確かめるように練習してみると少ない球数でも効果的です。
アフターケア
足⇒腰⇒肩の運動連鎖を多く使う練習ですので、腰周辺を中心に静的ストレッチをしていきましょう。
手首・肘・肩の負担が大きい練習ですので、前腕・上腕の静的ストレッチも行います。
少しでも痛みがある場合は、継続した練習はせずに痛みが引くまでは中断したほうがいいです。
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