元野球少年・社会人野球をやっている(た)方が、テニス部への入部やお友達に誘われるなどいろんなきっかけでテニスをはじめるケースがあります。
当店はお隣にバッティングセンターさんがあるので特に多くの方がご来店頂いてます。
ぜひテニスをはじめていただきたいという思いで書いていきます。
野球経験者はテニスの上達が早いと聞くことがありますが本当なんでしょうか。
メリット・デメリットなど押さえることでテニスをうまく楽しむことができます。
※あくまでも個人的な主観の入った見解ですのでご了承ください。
目次
メリット
「道具を手にもってボールを処理する」ことに慣れている
直接ボールに触れずに道具を手にもちボールを操るという力が活きます。
さまざまな球筋のボールを経験している
速いボールに慣れているので恐怖感が少ない。
特に野球の「守備」で行う捕球動作が活かせる。
低い軌道・高い軌道、速い・遅いの判断力が活かせる。
打撃でいうと、カーブ、スライダー、ストレートなどの球種がわかる。
力強く打てる
「重いバットで重いボールを強く打つ」経験から、テニスのラケット・ボールでも強いボールが打てる。
サーブは投球動作と共通点多く、力強いサーブが打てる。
▼力強いサーブのイメージ
ネットプレーの上達早い
ダイレクトに打つボレーは守備感覚が発揮される。
上空のボールへの野手がフライを捕球する力が発揮される。
スマッシュはサーブと同じ投球動作に近く、「捕球」と「投球」を同時に行う感覚。
▼スマッシュとサーブの共通点についての提案動画
▼ボールの捕球をイメージしていただくとコツが掴みやすいです
ダブルスの上達が早い
野手は守備範囲がシチュエーションによって変更されたり、となりの野手と重複する場合がある。
テニスもダブルスの守備範囲が1球1球変わることがあるので共通点が多い。
強みになり得るボレーやスマッシュなどのネットプレーの頻度が高い。
筋力・フットワークがある
重いボール・バットを扱うので筋力がついている。
守備でトレーニングする前後左右などあらゆる方向へ移動するフットワークに共通点が多い。
来たボールに対し「体から遠い・近い」を調節するフットワークに共通点が多い。
ボールの予測力が高い
打席に立ったときに投手を見て球種やスピード・コースなどを予測する力が活かせる。
守備においても、打者がどのようなヒッティングをするのかを予測する力が活かせる。
試合経験がある
勝負事という意味での共通点は多い。
団体競技である野球と個人競技の要素が高いテニスとの違いはあるものの、
「この1球で勝敗が決まる」など緊張する場面でのメンタルコントロールに共通点多い。
練習への取り組みなど上達するコツをしっている
一緒に練習するメンバーへの気配り。
団体競技から得られるコミュニケーション力。
基本と応用のステップを理解・実行できる。
自分の強み・弱みを理解した上で上達プランを組み立てられる。
デメリット
「力強く打つこと」を最優先し、ミスが多くなる
「相手コートに1球でも多く返すとポイント」がテニスの主なルール。
どんな速さのボールを打つかよりも、正確に相手コートに返球することを優先してプレーすると上達につながる。
打撃のイメージでテニスをすると✖「良いボール=速く強いボール」となってしまう傾向が高まる。ミスが増えミスが失点となる。
力強く打とうとするあまり、下半身が硬くなり、ボールとの距離を調整するフットワークが身に付きにくい。
フラットのショットの威力を優先し、スピンボールの習得が遅くなる。
「力強く打つこと」を最優先し、上達に偏りが出る
フォアの上達が早く、速く強いボールが打てるようになると、バックハンドをフォアハンドと同じレベルまで引き上げることが困難となる。
エース・ウィナーを狙いすぎる
ホームランやヒットをイメージして一発でポイントをとろうとする傾向がある。
レベルが上がると相手の守備力が上がり、エースやウィナーはとれなくなっていくもの。
無理に狙ってミスや最悪ケガをすることもある。
まとめ
今回の内容は私がお世話になったコーチ、当店のお客様、野球少年だった私自身の経験をもとに書かせていただきました。
野球経験は本当に有益ですから、ぜひテニスにもしっかりと活かしていただけたらと思います。
これか私が最も感じていることですが、打撃よりも守備の要素がテニスに活きるようです。
自分の中でバッターボックスを作ってしまうと力強さ優先になる気がします。打撃でなく守備。
ラリーはバッティング練習でなくリズムの早いキャッチボール練習とイメージしていきましょう。
威力よりもコントロールの意識があがるので上達しやすいです。
ラケットを操る技術が高いことが武器です。守備のイメージを大事に足をしっかり使って練習していくと野球経験が上達に有利に働きます。
サーブやコート内のプレー(ボレー・スマッシュ)も積極的に強みとして伸ばしていきます。
バックハンドを強化する時間を作り、フォアハンドには劣ってもしっかり守れるようなレベルをめざしましょう。
▼バックハンド練習のサンプルです
野球での試合経験を活かして、ゲームを早めに経験し、ゲームを楽しむための練習になるサイクルを作っていきましょう。
よしのり
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