今回のテーマは多くの軟式テニス経験者のお客様から伺うものです。
その情報を共有したいという思いで書いていきます。
大人の方へ向けた内容が主です。学生さんは該当しない点があるかもしれません。
目次
プラスポイントもいっぱい!
(違いはあるものの)テニスのマナー、おおよそのルールを知っている。
(違いはあるものの)テニスの経験があり、すぐにテニスができる。
試合に出るのも(経験があるので)人より早い傾向がある。
テニスの楽しみ方を知っている。
「テニス経験者という自信」を持てていると客観的に感じます。(当然ですが)
マイナスポイントもいっぱい!?
こんなストレスが多いようです。
テニススクールで肩身が狭い・・・?
比較的軟式の打ち方に近いフォームのままでも打てるショット。最も言われるのが「フォアハンド」です。
軟式のスイングは、軽いラケットに軽く潰れやすいボールを打つのでスイングスピードが速くボールをつぶしてコントロールする感覚が硬式よりもあります。
同じようなスイングで硬式で打つとものすごく速いボールがすぐに打てる方が多いです。
スクールに入りたての初級クラスで、軟式感覚のフォアハンドをガンガン打ってしまうと周りの初級クラスの方は、ボールのスピードに驚き怖がられることも。。
ましては平日昼間のレッスンは、女性中心なので場違いな雰囲気を感じることもあるようです。
打てるのに・・・。硬式のフォームに改造するストレスは大きい
グランドストローク・サーブ・ボレーなどすべてにおいて打ち方が異なるようです。
代表的なのは、バックハンドストローク。
軟式は、グリップチェンジをせずにフォアの厚いグリップのまま、フォアと同じ面で打っていきます。
面は早めに下を向きやすく、速いスイングスピード、軽いラケットだから効果的なスイングです。
重い硬式ラケットで同じフォームでは手首などを痛めるリスクがあります。
またに面を上に向けた状態で「乗せて運ぶような打ち方」をしたいときに打ちにくく、スイングスピードもボールスピードも速すぎてしまう傾向にあります。
重いラケットで重いボールの硬式は、ボールをつぶすのも大事ですが、ボールを乗せて運ぶような、ラケットやガットの反発力でボールを飛ばすテクニックが重宝されます。
とくにスクールの初級クラスでは、ボールをつぶしてコントロールするというような高度なレベルではないので周りから浮いた存在になりかねないです。
コーチからは
「もっとゆっくり振ってみて」
「もっとやさしく振って」
「そ~っと振って」
と言われ、
「何このポワンポワンテニスは!!!Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」
「そんなはずじゃなかったのに!!」
と気持ちよく打てないストレスを抱える場面も多いようです。
でも、クラスが昇級すれば昔のことのように楽しくテニスができます。
「今だけ」です!
プライドが災いすることも
テニス経験者なのに初心者クラス・初級クラス?という残念な気持ちがうっすらと心にある場合は、
周りの方とのレベルの差に「物足りなさ」を感じ、楽しめない状態になるのは当然のことです。
ですがコーチから見ると、
「硬式テニスの基本を押さえていただかないとフォアは中級クラスであっても、初級クラスから上げるわけにはいかない」。
などとスクールの基準・規定を踏まえたり、今後本当の上達へ導くための思いからも複雑な心境になっていることは十分に考えられます。
少しプライドを捨てて、硬式テニスをじっくりと習得する時間として我慢できるかが分かれ道になってくるかもしれません。
軟式をすべて捨てる必要はありません
たまにお聞きするのが
「だれから見ても軟式を感じさせない完全硬式フォームに挑戦してるの」
というお話。
すべてを硬式に変えるのは遠回りになる場合もあります。
自分に合った体の使い方をすることがよいフォームですから無理に正解にはめ込んでいけばいいとはかぎりません。
20年ほど前の話ですが、硬式テニスはラケットの進化で打ち方が大きく変わりました。
イースタングリップで体重移動で打つ時代に軟式から転向された方は、今昔を振り返っておっしゃいます。
「当時硬式テニスの打ち方(フォアハンド)に矯正しなければよかった。今となっては軟式のスイングのほうが現代テニスのスイングと近くなっている。
あのまま軟式打ちをやってたらこんなに苦労しなかったのに。」
体の可動域や筋力が異なるのと同じように、フォームも人それぞれの要素も多いです。
自分流も大事にしていきたいですね。
スクールの仕組みの枠をとっぱらえばこんな方法でも
いわゆる運動神経のいいひとで、40代くらいまでなら、ゆっくりで回転のかけないフラットボールを打つ練習は飛ばして、
フォアハンドは厚いウエスタングリップで、トップスピンをマスターしていく道もありだと思います。(個人差がありますので全員に当てはまるわけではありません。)
せっかくボールをつぶす厚い当たりができるのですから、トップスピンの技術を追加すればコートにしっかりと収まるボールが打てるようになりますので。
少し乱暴ではありますが、気持ちよく打てるという精神衛生上もいいですから。
ですが、初級クラスのスクールでこれをやりだすとおそらくコーチから「待った!」がかかるでしょう。
「まずはフラットを打てるようになってください」
「もっとスイングをゆっくりでいきましょう」
となるでしょう。
スクール運営的にも周りの生徒さんとのラリーなどが成立しなくなってしまいますし、コーチも難しい判断が迫られるシチュエーションかもしれません。
【提案】各ショットのレベルを合わせることを第一目標に
初級クラスのレッスンでは
軟式と大きく異なると感じた「苦手ショット」「不得意ショット」を練習してみる時間にする。
と考えてみてはいかがでしょうか。
そうすることでフォアハンドなど得意なショットと不得意ショットとのレベルが減り、偏りのないプレーヤーになります。
コーチはそのような取り組みをされている方を見ると昇級させやすいと感じるものです。
私がよくおすすめしているのは、バックハンドを両手打ちにすることです。
片手打ちで硬式にフォーム改造しようとすると、やはり「改造」という意識が強くなります。
軟式のままじゃダメなのかと悶々とすることもあるでしょう。
両手打ちは軟式にはなく、はじめての挑戦となるのでプライドが災いすることも少なく、平和な気持ちで練習に打ち込める可能性も高いです。
体への負担から考えても両手は体全体で打つので、生涯スポーツと考えたときにもおすすめです。
サークルテニスなどのびのびできる環境を見つける
軟式出身の上手い方がいたりして、気持ちをわかってくれたり、軟式経験者ならではの上達のコツをアドバイスしてくれる場合もあります。
そんな方がいることが事前にわかれば最高ですね。
自分よりはるかにうまい方であれば、ガンガン打ってもしっかり受け止めてもらえます。
スクールでのストレスを少し和らげてくれるかもしれません。
あなたはスクールでは初級クラスであっても、テニス自体は初級以上のものを沢山持っているわけですから、サークルなどスクール以外の環境を早めに抑えておくとテニスがより楽しくなるのではないでしょうか。。
スクールとサークルの併用は理想的と言えます。
もちろんオートテニスもおすすめです(笑)
オートテニスのおすすめメニュー
両手のバックハンド
バックハンドのスライス(片手)
サーブ
ボレー
フォアハンドのスライス
ライジングなど打つタイミングを鍛える練習
などがおすすめです。
要はフォアハンド以外の練習ってことです(笑)
ゆっくりのボールをマシンから出し、自分はしっかりと打っていくイメージです。
フォアハンドをフラット気味にガンガン打つと先々の上達につながらないことが多いです。
ただストレスが溜まったときは、フォアをガンガン打っていきましょう(笑)爽快ですよ!
ご不明点はお気軽にスタッフ「よしのり」までお声がけください!
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