毎年当店にはテニス部の新入部員、なかでもテニス初心者の方が多くご来店されます。
学生さんご本人、親御さんとも不安のなかスタートを切るわけです。
部員の中に小学生のころからテニスをやっている経験者が多いとプレッシャーや劣等感を持ってしまう方もいらっしゃいます。
多くの初心者新入部員のお客様と接してきた中でのノウハウを書いていきます。
※私の所感が多く含まれております。あくまでも参考までとしてください。
目次
この記事を読んでいただきたい対象者
- 中学・高校のテニスで初心者ではじめる方
- 上記の方で運動神経や過去のスポーツ経験に自信少なめの方
- 中学・高校のテニスで初心者ではじめる方のご家族
部活テニスの特徴(大人テニスやテニスクラブとの比較)
約2年の間で試合に出て結果を残すことが最大の特徴。
人それぞれではあるものの大人テニスやテニススクールの学生は3~5年してようやく大会出場される方が多いです。
仲間で試合を楽しむテニスの方は大会でない方も多いです。
1年以内にテニスの基礎を習得し2年目で試合で勝てるようになるって考えると毎日テニス漬けくらいでないと実現しないようにイメージしてしまいます。
最近の部活は活動時間が減ってますよね。
顧問の負担軽減や熱中症対策など諸問題により練習時間があまりとれない状況があります。
それでも2年で結果を残すスケジュールは同じです。
部活は大会出場を目標にスケジュールが動いています。
▼こちらもチェック!
2年間で経験者に追いつき追い越すことはできるのか
レギュラーを勝ち取ったり、部内戦で上位に入るのも小学生時代からスクールなどでやってきた経験者が多いでしょう。
もちろん全員初心者ということもなかにはあります。
経験者と同じメニューをこなしている状況では経験者に追いつくことは難しいようです。
他の方がしないような差別化できる取り組みをご提案したいです。
テニス未経験の顧問でコーチ不在の環境はさらに深刻
伝統校は練習メニューや試合に勝つためのノウハウがたまっており、顧問やコーチが指導して上達するための道筋が定まっています。
なかには教えてもらえる環境がほぼゼロ。。。なんて学校も珍しくありません。
特に公立の学校は顧問の先生は異動で入れ替わりがあるので、ときにはテニス未経験者で顧問の方で部活をほとんど見に来ないなんて話も聞きます。
教えてもらう環境を部活以外に用意する必要があり、親御さんがいろいろ調べてテニススクールに行ったり、親戚や近所のテニス経験者に教えてもらったり大変な思いをされているようです。
初心者が部活テニスで上達するコツ
「勝つため」に取り組むことが短期的には効果高い
- 上手になりたいのか。
- 試合に勝てるようになりたいのか。
この二つをはっきりさせることが最も重要です。
いろんな見解があると思います。あくまでも私の考えです。
厳しい話となりますが、「上手さ」を追求する場合、それが花開くのは中学を卒業したころになってしまう可能性が高いです。
自信を持てるとやる気がわき、どんどん積極的になり好循環につながります。
自信を持つには 試合に勝つこと が大事です。
小学生からやってきた方は試合以外にもテニススクールのクラスで進級したり、
コーチから褒められたり、など試合の勝敗意外にも自信をつける環境が多いです。
部活からのテニスは客観的に評価してもらえる環境は少ない場合があります。
勝つことが何より自信につながるといっても過言ではありません。
なぜ「上手さ」を求めちゃダメなのか!?
テニスは多彩のショットがあります。
フォアハンドのスピン フォアハンドのスライス バックハンド サーブ ボレー リターン。。。。。。。
細かく言えばきりがないほどです。
また戦い方も数多く存在します。ストロークでのポイントの取り方、ネットプレーでのポイントの取り方
これらすべてを習得できたら「上手い人」にはなれるかもしれません。
ここで危険なのはすべてを習得することが最優先になってしまうことです。
すべてを身に付けても試合に勝てるかは別問題と言っていいほどです。
時間をかけて練習しているわけですが、「試合に勝つ」ことから見ると非効率になる場合がでてきます。
2年間で勝利を手にするには何かを省く勇気も必要と感じます。
「上手さ」より「強さ」を意識していくことが部活でいう上達のコツと言えます。
中学は「テニスの導入」と思って勝敗にこだわらない考え方も
性格的なものもあります。
勝気な方は何も言わなくても勝つために考え、努力する方が多いです。
一方で、例えば勝気というよりは芸術系の方など勝ち負けよりもどれだけ上達できたかを大事にする方もいらっしゃいます。
私はどちらかというとこの芸術系なタイプと感じてます。
勝敗を楽しむウエイトが少なく自分のイメージしたプレーができたかを楽しむタイプです。
性格というかタイプというか、人それぞれな部分があります。
振り返って本人が部活生活を有意義だった!と思えるかを最も大事にしていただきたいと思います。
具体策①プロの試合でなく中学生の新人戦を観戦したりYouTube動画で見てみる
工事中🙇
具体策②常に勝利から逆算した練習を行う
テニスのルールをだれよりも把握して実践的な思考力を磨きましょう
経験者も実は細かく知らないケースも多いです。
何をすれば得点がはいるのか。
サーブの順番
していけないことは何か
DSやスイッチやスマホのゲームと同じ。
ルールが存在することで楽しくなります。
ルールという知識をインプットしたことでどんなテニスをしようか自分で考えることができます。
ルールを知っていたらポイントとれたのに~。なんてもったいない。
〇〇のプレーもありってこと?
〇〇は反則なのかなぁ~?
〇〇の作戦はOKかなぁ~?
テニス思考力の向上にはルールを知ることが第一と言えます。
実践的な思考力を磨くことで経験者との差を埋めるのです
他者から教わっても自ら考えている人にはかないません。
短期的に見れば教えてもらった通りに練習した。でもいいかもしれません。
ですが中長期的に見ると自ら考えている方は
点と点が線となり線と線が面となりどんどん思考を広げて深めていきます。
発展性に大きな違いがでてきます。
運動能力の差を知恵でカバーすることができるのがテニスの魅力の1つといえます。
難しいと思うかもしれませんがぜひトライです!!!!
思考力を強味と自己分析されている方は絶対おすすめです。
また強味と思ってない方もこの機会に強味にしていきましょう。
ゲームは「サーブ」と「レシーブ」からはじまることを意識したい
テニスの練習というと いわゆる「ストローク(グランドストローク)」練習をイメージする方が圧倒的に多いです。
ワンバウンドしたボールを打つショットのことです。
この練習はとても大事です。
「ゲームに必要なショット」と考えると
- サーブ
- レシーブ
が一番最初に打つショットとなります。
ストロークはこの2つのあとのショット。
他のラケットをスポーツよりもサーブの難易度が高いと感じます。
卓球・バドミントン・・・・レベルはさておきテニスと比べるとサーブを成立させることはしやすいです。
テニスはサービスエリアに入れることが難しくハードルが高い。
小学生の頃ボール投げをしてこなかった方は特に苦手ショットに位置付ける方が多くなってます。
試合になるとサーブが苦手な方はサーブの不安で頭がいっぱいになり、いざストロークをしようとすると集中できずに力が発揮できないことが多いです。
サーブとレシーブに力を入れることでストロークも発揮でき好循環につながります。
具体策③得意なものを2つ作り 捨てるものは潔くやらない
前述したとおり、テニスのショットは多彩。
すべてを磨くと時間ばかりがかかってしまいます。
ではどのように絞り込めがいいのでしょうか。
ポイントをどのようにとるかを意識して決定する
先輩やYoutubeでテニスを試合を見て研究してみましょう!
選手によってポイントの取り方は全く異なることが時間とともにわかってきます。
- サーブを打って、帰ってきたボールを攻撃的に打ってポイントをとる選手
- 守りを固めて相手のミスを誘う守備的な選手
上記の1であれば、サーブとフォアハンドストロークに絞るべきでしょう。
2であれば、フォアハンドストロークとバックハンドストロークに絞るべきです。
自身や先輩・同期から何が強みかを評価してもらい決定する
自身が練習してく中で、自分にはどんなテニスが向いているのだろうと考えるクセをつけていきます。
もしかすると、先輩や同学年の部員から
「あなたは、スタミナがあるね!」
「あなたは、瞬発力があるね!」
など評価されることがあるでしょう。
そんな声は忘れずに客観的な情報として記憶します。
以前力を入れていたもの(スポーツ以外)も大事な要素です!
小学生の時に野球をやっていた。
以前は、卓球をやっていた。
以前は、バスケをやっていた。
以前は、マーチングバンドをやっていた。
書道を長年やっている。
テニス以外の要素も、とっても大事です。たとえばこのような力がテニスに応用できます。
卓球経験→メンタル面・瞬発力・ラケット面の使い方
バスケ→スタミナ・フットワーク
バレーボール→スマッシュ・瞬発力
マーチング→緊張への対応力・リズム感・空間認識力・俯瞰力
書道→集中力・手先のタッチ感覚
以前の経験がテニスに応用でき、自分の強みとなる可能性を秘めています。
自分の今までの経験がどのようにテニスに反映できるか、考えると面白いです。
2つに絞ったからこそ、次に意識すべきことがわかるので、効率よく強くなります!
2つに絞るということは当然リスクが上がります。
例えば、フォアハンドストロークとサーブに絞ったとしましょう。
対戦相手はそれを見抜いたときにバックハンド側にボールを集めることが考えられます。
バック側でも回り込んでフォア打つための足(フットワーク)が必要となります。
フットワークを磨かないと試合でなかなか勝つことができないわけです。
フットワークの強化により2つショットでもポイントをとることができるようになります。
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